海外生活情報集:Part 2――米・学校生活
海外に住んでいる学生の皆様、また、海外留学を考えている皆様にとって、やはり学校の仕組みと言うのは気になってくるところだと思います。特に海外に来たばかりの皆様にとって、日本と全く違う学校制度離れるのに苦労していらっしゃるかもしれません。
そこで、今回は私が経験した事のある、アメリカの学校について、大まかな説明をしたいと思います。なお、以下の情報は地域、州、国などによって異なる場合もあります。よって、皆様が住んでいらっしゃる地域の制度とは、少し違うところもあるかもしれません。どうぞご了承下さい。

アメリカの学校への入学はKindergarten (幼稚園の年長にあたる)の時で、大抵小学校の一部として扱われます。勿論、保育園にあたるPreschool(プレスクール)も存在します。Kindergarten以降、アメリカでは1st Grade(ファースト・グレード)から5th(フィフス) Gradeまでの6年間をElementary School(エレメンタリー・スクール)で過ごします。

その後中学校にあたるMiddle School(ミドル・スクール)へと進学します。この際に大抵受験はありません。Middle Schoolでは6th(シクスス)-8th(エイス) Gradeまでの3年間を過ごします。Middle Schoolの過程が終了すると、今度は高校にHigh School(ハイ・スクール)へ進学し、そこで残りの4年間(9-12年)を過ごします。この際にも、日本で言う所謂受験はありません。
その後の進路については人それぞれで、大学へ進学する場合は受験があります。しかし、アメリカでの受験は日本とはかなり異なるため、また別の機会に説明させて頂きます。

日本の新学年が4月に始まり3月で終わるのに対し、アメリカでは新学年が9月に始まり、6月中旬に終わるようになっています。学校や地域によっては若干ずれがあり、8月下旬に始まったり、6月上旬に終わったりする場合もあります。いずれにせよ、夏休みは学年と学年の間にあり、2ヶ月以上にわたる長期の休みとなっています。この休みの間、大勢の生徒達がアルバイトやボランティア(主に高校生;大学受験の際にこのような経験があると高く評価される場合があるため)、サマースクール(夏期講習;場合によっては単位習得も可能)、運転免許の講習(16歳ぐらいで本免許が取れます)、キャンプなどさまざまな活動をします。

服装は公立(Public・パブリック)校は大抵が私服、私立(Private・プライベート)校が制服と言う風になっています。高学年になれば化粧などをしても全く何も言われません。また、ピアスは小学校低学年でもしているものなので問題なしかと思われます。私服登校の学校の場合、規制は学校にもよりますが、周りの人間に危害(精神的・肉体的)を加えかねないようなものは大抵禁止されています。髪型に関しては、かなり自由で、ハイ・スクールともなるととんでもなく奇抜な髪型も見られます(それはそれで見ていて色々と面白いです)。
学校によっては、パジャマ登校デー(まんまです;パジャマ着てぬいぐるみ抱っこしての登校日)、ミスマッチデー(またしてもそのまんま)、ハワイアンデー(つまり、頭にハイビスカス突っ込んで、アロハシャツ着込んだりする日)などと言う風に色々と特殊な日も用意されており、生徒達の楽しみでもあります。
体育や部活(の練習)での服装は、決まった体操服があるわけではなく、半ズボン、ジャージ、Tシャツやトレーナーなど、とにかく動きやすい服装で行なわれます。勿論、運動部には指定のユニフォームがあります。音楽系のクラス・部活にも、コンサート用の制服が用意されていたり、服装が指定されていたりします。なお、これらのユニフォーム・制服は貸し出されていてシーズン・学年末に返却しなければならない時があります。

登校方法は徒歩・自転車、車(親、又は免許を所持している生徒の運転による)、スクールバスなどがあります。スクールバスは確実に学校の登下校を可能にさせてくれるため、利用している人数が多く、課外活動の時にも良く使われます。(余談:スクールバスは確実に生徒を安全に運ばなければならないため、事故があったり、学校に遅れた場合はそれなりの処置がとられる。どんなに小さな事故でも確実に警察が現れ、バスの遅れにより遅刻の場合、生徒は罰されない)

このように色々挙げてみましたが、冒頭で述べた通り、これはあくまで私の経験を基に書いたものです。参考として利用して頂くのが一番かと思います。確実な情報を得たい場合は、やはり周りに住んでいらっしゃる方に伺った方がよろしいかと思います。


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First: March 10, 2003
Edit: July 14/04

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